大阪・西梅田こころとからだのクリニック放火事件から思う事

先週12月17日(金)に大阪のメンタルクリニック放火事件について、日頃メンタルクリニックへの通院を続けている俺も他人事とは思えず、このニュースに衝撃を覚えました。

 

現在までに分かっている背景を整理すると、患者である61歳男性が逆恨みでガソリンの入った紙袋をクリニックに入るなりファンヒーターの側に置いて、ファンヒーターを蹴り倒して火を点けた事が報じられている事と、クリニックの院長も警察に加害者の事について度々相談をしていたそうですが、未然に防ぐ事のできない最悪の結果を招いてしまいました。

背景をこれだけ聞いて事を起こした加害者が完全に悪いのは言うまでもありません。

 

ただ、主の被害者である院長とクリニックのスタッフ、院内にいた患者さんの多くは亡くなり、加害者が重篤状態でありながら生存している理不尽な結果である事、被害者の多くが生存していれば警察の聴取で背景なども分かったと思います。

 

俺自身もメンタルクリニックのお世話になって以降、かれこれ10年以上が経過するので共感できる面もありますが、精神科や心療内科の分野はある意味闇が深い世界であるのは少なからずあります。

大半はきちんとした診療がなされている所が多いと信じたいところですが、中には悪質なクリニックもあり、敢えて名指しはしませんが(すると色々めんどくさい事になるのが目に見えているので)現在の通院先の1つ前に通院していた診療所がまさにそうでした。

そこも今回被害に遭ったクリニックと同様に発達障害の患者を中心に見ていた診療所でした。

 

テレビのニュースを見ていると、被害に遭ったクリニックの患者さんの声では院長の安否を心配していたり、助けられたと院長を慕う声が多いのですが、疑う訳ではありませんが中には遭わなかった患者さんもいて逆恨みの感情を持ち続けている人も少なからずいると思いますし、最近ではGoogleのスポットレビューにあらゆる施設の口コミを書いたり他人が書いた物を参考にする事もできるので、医療機関も例外なく口コミを書いたり読む事もできます。

 

語弊がある言い方をすると特にメンタルクリニックの分野は患者本人と先生の相性が大きく左右されやすい面があり、ギャンブルやスマホゲーであるようなガチャと同じように思って貰った方が分かりやすいと思います。

あるクリニックの診療ポリシーがAさんには合ったけど、Bさんには合わなかったという話は珍しくもありませんし、Googleのスポットレビューで様々なメンタルクリニックの書き込みや星5段階の評価を読むと星3以下の低評価をつけられているクリニックの方が多いのですが珍しくありません。

但し、ネット上の評価と実際のクリニック内の様子や第三者から見た医師の印象は必ずしも「≠」ではありません。

現在の通院先もネット上での評価は高くありませんが、院長先生の印象について診察で緊張するのもあるかと思いますが、話しやすい、話を聞いてくれているので悪くはない先生であるのと患者さんもそれなりに入っているクリニックなので極端に悪いとは思えないです。

実際の書き込みを読んでみても実際のところはわかりませんが、被害妄想や盛り過ぎと思えて逆恨みのような書き込みもちらほらあります。(場所が場所だけに情緒不安定な人が出入りしている分、気に入らなければそんな感じに書いてしまいやすい気質の人も多いと思います。)

 

現在の1つ前に通院していた診療所は上述したロジックは当てはまらないある意味珍しいケースですが、低評価の書き込みと他の人の書き込み内容、そこに通院していた知人に話も聞いた事がありますが、そこで不愉快な目に遭ったのが俺だけではないのも腑に落ちましたね。

 

そこの診療所で自他共に不愉快な目に遭った事例を幾つか挙げますが

・院長が相手の立ち場に立って話を聞かない、アドバイスが的外れだったり薬の処方も含めて適切ではない物が多く逆に二次障害が酷くなった

・役所での手続きに必要な診断書の発行が杜撰(指定した日にできていない、発行してもらえない、内容に不備があり役所から訂正を求められた)

・他の患者から迷惑行為を受けたが、加害者側の患者への注意や指導がなく放置を続けている

・予約時間が守られた試しがなく予約した時間に行って数時間待ちがいつもの事である、また院長が患者を選んで診察にかける時間が患者によって違い、お気に入りであったり強気に出られない患者には診察時間が無限状態である一方、強気に出られる相手には途中で話を遮って診察を強制終了している

 

実際に関わった事のない人から見て信じてもらえるかは分かりませんが、レビューサイトによって違うものの星1.0から2.0での低評価が目立つところで、ここまで書き込まれた評価と事実がマッチするような医療機関も逆に珍しい位でしたね。

中にはかなり昔に通っていたけど、ここで受けた出来事が今もトラウマになっているような人もいたので、この診療所に対して怨みを持っている人はかなりいそうな気がしました。(だからと言って先日の放火事件のような犯罪による報復はダメですけどね!)

 

結論として悪質なクリニックからは早めに身を引いて他のクリニックに移る事で自身が被る被害を最小限に抑えられたり、行かない事で悪質なクリニックに対する経済制裁も行える事で合理的な報復は行えます。

気をつける点として精神科や心療内科の患者の多くが自立支援制度や生活保護受給者の患者が多い分、保険料収入に占める比率の多くが患者負担より国からの収入が高い事で取りっぱぐれがない事で患者が多ければ多いほどクリニック側が儲かるシステムであります。

特に悪質なクリニック側も患者が受けている福祉制度をカードに報復をちらつかせて恫喝してくる恐れがある事に注意して頂き転院を進めた方がいいでしょう。

自立支援制度であれば患者本人に一定度以上の所得がある分、患者側にクリニックを選ぶ権利があるのでクリニックを変えた場合、指定医療機関の変更を居住自治体の役所で手続きすればそれで終了となります。

但し、生活保護の場合クリニックの変更が難航になる可能性もあります。生活保護受給者が受診可能な医療機関が限定される事、またそれを相談したところで医療機関や居住自治体の福祉課の職員やケースワーカーから生活保護の取り消しをちらつかせられる可能性も無いとは言い切れません。

 

こっそり病院を変えるのも本来は良くありませんが、俺の場合は院長に相談しても話が通じず一向に埒が明かなかった事と自立支援制度の利用だけであったので、水面化で知人に相談しながら転院先を探したり役所で医療機関の変更手続きを行うだけで済みました。

まずは医療機関や居住自治体の福祉課の職員やケースワーカーに相談して好意的に捉えて貰えればそのまま手続きを進められると思いますが、難色を示してきたり恫喝紛いな行為を受けた場合、障害者の支援団体や最悪の場合弁護士を使わないと転院ができないケースも実際にあります。